神葬祭(神式葬儀)について

■この世に生をうけた万物には全て終わりが有ります。自然の道理ですが人それぞれ尊い一生を修めて幽世(かくりよ)に安らかに鎮まるのですが、死の別れは最も悲しいものであります、よって葬儀は遺族親族で厳粛に行われます。

又 亡くなられた人の御霊(みたま)は、家の御霊舎(みたまや)にお祀りして、残された遺族と心を通わされるものです。尚 折々の慰霊祭を行うことにより、先祖の神となられ家族を護って導いて下さるのです。

神葬祭の順序

◎一般の仏式とあまり変わりませんが、先ず関係先に連絡したのち葬儀業者と日時を始め諸般の打ち合わせを行い、神葬祭を行ってもらう神社に葬儀を依頼します。

御霊遷し 普通は亡くなられた夜に、家に親近者が寄って枕元で行います。明かりを消してご遺体から霊璽(れいじ)に、御霊をお遷しします。
通夜式 納棺をすませた後、祭壇を整えてお供え物をして関係者が集まって故人を偲び行います。
告別式 神式では故人の略歴などを、「偲びことば」に加えて祝詞として申し上げます。遺族親族始め参列者が玉串を捧げてお別れします。その後、発柩祭詞を奏上し式を修めて、親近者が棺の前で最後の面合わせ(おもあわせ)をします。
火葬場式 発柩の後、火葬場に到着して最後のお別れ式をします
骨上げ 普通は親近者のみで骨上げをして骨壺に修めます
帰家祭 遺族親族で骨上げの後、家に祭壇を整え御霊の前に遺骨を安置して行います
十日祭 亡くなられて満十日で行います。その後十日毎に遺族で二十.三十日と慰霊をお仕えします。この期間中は遺族は喪にこもっていますので物見遊山などは厳禁です。
三十日.五十日祭 仏式では四十九日に通じます。遺族親族が集まり喪中最後の慰霊を行い、この日に先祖の御霊と合祀します。納骨もこの日に行うことが多いです。
忌み明け 三十日又は五十日祭を終えて先祖との合祀が終わると忌み明けですので、平生の生活に戻ります。
神棚の紙覆いを外し、氏神さまも普通にお祀りします。